地域の交流拠点誕生へ 商業テナント、公園整備計画 福島県いわき市小川町

 

2025/05/14 10:46

 

 福島県いわき市小川町のJR磐越東線小川郷駅前のエリアに宅地・商業の複合施設「OGAWA Village(オガワビレッジ)」が誕生する。施設を中心に小川地域全域の活性化や磐越東線沿線の盛り上がりにつなげる。今秋にも土地の造成工事が完了する見込みで、段階的に商業施設の開店や公園の整備などを進める方針。

 いわき市の不動産業・解体業「大徳産業」が約1ヘクタールを造成する。草が生い茂り、倒壊寸前の建物2棟があった場所を2022(令和4)年夏に買い取り、約2年をかけて草の除去や建物の解体を進めた。

 公園の整備も計画する。詳細は今後詰めるが、水遊びなどを楽しめる「親水エリア」や、キッチンカーが駐車できるスペースなどの整備構想がある。8区画の宅地や、商業施設が入るテナントを順次整備する方針。

 土地の約3分の1にはドラッグストア「薬王堂」の新店舗建設が予定されている。造成工事完了後に建築を始め、来春の完成・オープンを目指している。

 ビレッジは小川郷駅から徒歩3分の場所に位置する。大徳産業の遠藤博子社長(51)は「多くの人が集まり、にぎわう場所にしたい。列車で小川地域に訪れたり、若者に関心を持ってもらえたりする仕掛けをこれからもっと考えていきたい」としている。

 

■18日、整備予定地でイベント

 大徳産業は18日、オガワビレッジの整備予定地で、キックオフイベントを開催する。整備計画を広く知ってもらうとともに、地域の魅力発信やにぎわい創出に役立てる。

 市内を中心に飲食店や雑貨屋など約30店舗が出店する。地元の農家による野菜販売を行う。カラオケ大会やじゃんけん大会のステージイベントを繰り広げる。

 入場無料。時間は午前10時から午後4時まで。問い合わせは大徳産業へ。

 

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