戦後80年 南相馬の戦争伝える企画展 福島県南相馬市博物館で開幕 戊辰から太平洋まで展示

戦時中や戦後の様子がわかる資料を展示した企画展
2025/08/03 16:16
福島県南相馬市博物館の企画展「近代の戦争と南相馬」は2日、市内原町区の同館で始まった。戊辰戦争や日清戦争、太平洋戦争時の日記や写真などを展示し、明治維新以降の戦争に同市がどう関わってきたか伝える。11月3日まで。
戊辰戦争から太平洋戦争後までを年代ごとに四つに分け、市内出身者らの日記や手紙、写真など当時の様子がわかる資料約70点を並べた。うち、約20点が初公開。市内出身で神風特別攻撃隊の一員としてフィリピン沖で戦死した中野磐雄少尉や原町飛行場についての展示も設けた。
記念講演会として、23日午後1時30分から市内の郷土写真家大槻明生さんが太平洋戦争の体験談を話す。
同館学芸員の森晃洋さんは「教科書の出来事が遠い存在ではないことを知ってほしい」と来場を呼びかけた。
開館時間は午前9時から午後4時45分(最終入館は午後4時)まで。観覧料は一般400円、高校生200円、小中学生100円。月曜休館で、祝日は開館する。問い合わせは同館へ。