大学生らが企業・団体の課題を解決 1カ月間のインターンシップ始まる 福島県広野町

遠藤町長(右)に活動への意気込みを述べた参加者
2025/08/20 15:17
大学生らが福島県広野町の企業・団体でインターンシップを繰り広げ、町内での交流を深める「町インターン地域交流活動等支援事業」は18日、始まった。約1カ月間にわたり、2人が町内に滞在して、企業・団体が抱える課題の解決に取り組む。
大学生世代に町に興味を持ってもらい、滞在してもらう事で地域活性化やインターン終了後の移住定住につなげようと2022(令和4)年に始まった。今回は郡山市のコースターが町から事業委託を受けた。
京都工芸繊維大大学院2年の立川結梨さんと津田塾大学芸学部2年の太田楊さんが参加している。立川さんは認定NPO法人カタリバの双葉みらいラボで活動する。ふたば未来学園高の卒業生を追い、探究学習の教育効果などを分析する。
太田さんは友愛会で職員採用に向けた広報PRなどに取り組む。9月16日に成果報告会を開き、就業体験を締めくくる。
初日は町役場を訪れ、遠藤智町長にあいさつした。遠藤町長は「地方で未来をどのように展望するか。思う存分に経験を積まれることを期待する」と激励した。立川さんは「地域の方との交流を大切にしたい」、太田さんは「震災の経験を広く伝えられる広報物を作りたい」と意気込んだ。