福島県富岡町の就労継続支援事業所でブドウの販売始まる 利用者らが栽培、梱包

 

販売に向けてブドウを梱包する利用者

 

2025/09/02 10:16

 

 社会福祉法人友愛会(福島県広野町)が福島県富岡町に今春開所した就労継続支援B型事業所「アグリパークとみおか」は、利用者らが栽培したブドウの販売を始めた。たわわに実ったシャインマスカット、ピオーネ、クインニーナの3種を利用者が丁寧に梱包している。

 一昨年3月にほ場を整え、苗木約270本を植えた。利用者がスタッフの指導を受けながら木を管理し、8月下旬から収穫している。農業と福祉を結びつける農福連携として就労支援を通じて、町の復興を後押ししている。

 友愛会は東京電力福島第1原発事故に伴い、富岡町から群馬県に拠点を移し、2016(平成28)年に広野町で再開した。今春、事業所を開いたのは、富岡町の拠点があった場所。

 友愛会の事業所で約20年働いている岩間英行さんは「新しい挑戦にワクワクできてうれしい。たくさんの注文があってありがたい」と作業に汗を流す。新妻哲二所長は「糖度も玉張りもよい。ブドウは事業所と地域をつなぐ宝。事業所や就労支援についてもっと知ってもらいたい」と話す。

 ブドウはそれぞれ税込みで1房1500円、250グラム入りパック800円、150グラム入りパック500円。9月中旬まで収穫予定。シャインマスカット以外の品種は品切れが近い。問い合わせはアグリパークとみおかへ。

 

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