いわきFC新スタジアム候補地 小名浜港周辺エリアの課題を議論 防災・交通対策協 福島県いわき市

会長に就任し、抱負を語る上林氏(左)
2025/10/08 15:59
サッカーJ2いわきFCの新スタジアムの整備候補地となっている、福島県いわき市の小名浜港周辺エリアの課題解決を話し合う防災・交通対策協議会は6日、市内のイオンモールいわき小名浜で初会合を開いた。津波避難や渋滞・駐車場不足などの対策、課題解決に向けた関係機関の役割分担について協議する。
学識経験者や小名浜港の民間団体、行政関係者らで組織する。会長に日女体大体育学部の上林功教授、副会長に福島高専都市システム工学科の斉藤充弘教授を選んだ。
内田広之市長が「新スタジアムの効果をいわき全体に波及させ、このエリアの価値を高めたい。防災や交通の心配事への議論を深め、市民に説明できるようエビデンス(根拠)を積み上げてほしい」とあいさつした。会長に選ばれた上林教授が「共創型のスタジアムとして、みんなで課題解決に向けた方法を考えていきたい」と抱負を語った。
9月20日のホーム戦で実施した来場者アンケートの結果も報告された。県内来訪者の約9割がいわき市内に居住しており、年齢層は40~60代が約7割を占めた。来訪者の約8割が自家用車を利用していた。新スタジアム整備後は約7割が自家用車利用を想定しており、近隣駐車場が利用できない場合は来訪頻度が「減少する」と回答した人が約4割、「変化しない」と答えた人が約5割となった。