若い視点で町を問う 福島県大熊町で15年ぶりの子ども議会 学び舎ゆめの森の児童が登壇

 

震災と原発事故からの復興が進む町の未来を考えた子ども議会

 

2025/10/09 16:20

 

 福島県大熊町の子ども議会は8日、町役場本庁舎の町議会議場で開かれた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、初めての開催で15年ぶり。子どもたちが若い視点と豊かな発想で鋭い質問を投げかけ、震災と原発事故からの復興が進む町の未来を考えた。

 子どもたちが古里の将来を考える機会とし、議会制民主主義の仕組みを学んでもらう目的。町内の義務教育施設「学び舎 ゆめの森」の7~9年生の合わせて12人が「議員」となった。

 このうち5人が一般質問に臨んだ。循環バスの現状や店の誘致の在り方など、町の課題に関してただした。吉田淳町長が答弁した。

 終了後、仲野剛町議会議長が講評し、「臆することなく、堂々と質問する姿に感銘を受けた。今回の経験を今後の人生に生かしてほしい」と呼びかけた。

 デマンドタクシーに関する質問を投げかけた中川光太さん(8年)は「(質問を考えたことで)自分の視野が広くなった。今後も町政に関心を持ち、さまざまな課題を調べていきたい」と話した。

 

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