被災地の現状に理解 首都圏の中高生が福島県いわき市・双葉郡、訪問 浪江町の「請戸小」見学

浪江町の震災遺構「請戸小」を見学する生徒
2025/11/04 16:03
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の歩みなどを学ぶ首都圏の中高生グループ「GOALs~学校協働SDGsチャレンジ~」は2、3の両日、いわき市や双葉郡を訪れ、被災地の現状に理解を深めた。
環境省などが協力し、「福島、その先の環境へツアー」として訪問した。東京都の晃華学園中・高、千葉県の柏陵高などから生徒計約40人が参加した。
初日は東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)を訪れ、津波で流された郵便ポストなどを見て回った。浪江町の震災遺構「請戸小」では津波被害の爪痕が残る校舎を目で確かめた。除染土壌を一時保管する中間貯蔵施設(大熊、双葉町)も見学した。
最終日は福島県いわき市の道の駅よつくら港を巡った。いわき市のコットンフィールドKITENで綿花の収穫を体験した。
参加した伊東真緒さん(東京・城西大付属城西高2年)は「今回の経験を大人になってからも多くの人に伝えていきたい」と述べた。被災地に初めて足を運んだ甲斐葵さん(千葉・松戸国際高1年)は「同じ悲劇を繰り返さないよう教訓を発信することが大切だと感じた」と話した。




