「じゃんがらからくり時計」解体 市街地シンボル 老朽化で補修が困難に 福島県いわき市

 

人形が登場する仕掛けがあった「じゃんがらからくり時計」(市提供)

 

2025/12/08 16:44

 

 福島県いわき市平字三町目のいわき駅前大通りにある「じゃんがらからくり時計」が解体されることになった。中心市街地のシンボルとして住民に愛されてきたが、老朽化に伴い補修が困難となった。4日から解体作業が始まり、周囲には足場が組まれた。

 郷土芸能「じゃんがら念仏踊り」をテーマとした時計で、市制施行25周年を記念して1992(平成4)年に市が整備した。2時間おきにパネルが開いて鉦や太鼓を持った8体の人形が現れ、約3分間にわたり念仏踊りの音色を披露していた。市内では多くの化石が産出するため、パネルには首長竜やアンモナイトなどがデザインされていた。

 人形のゆがみなど老朽化が進み、昨年3月に稼働を停止した。多額の修理費がかかると見込まれるため、市は復旧は難しいと判断。解体を決めた。

 時計内部にある人形について、市は地元商店街での活用、市内の文化施設への展示などを検討している。

 

関連記事

ページ上部へ戻る