第11回ふくしま産業賞 特別賞 東北エンタープライズ(福島県いわき市) ロボ活用新産業創出

 

四足歩行ロボットの前で若手人材の定着を誓う名嘉社長

 

2026/01/13 10:33

 

 米国のボストンダイナミクス社と2021(令和3)年に国内で唯一のパートナー契約を締結した。原発の危険区域でも対応可能な四足歩行ロボット「Spot」の卸売販売を開始した。積み重ねた知見を生かして事業の幅を広げている。

 ロボットは犬のように四足歩行できる仕組み。長さ1・1メートル、幅50センチ、重さ約30キロ。物をつかむアームやカメラを取り付けることで、人間が入り込みにくい現場に移動し、遠隔での作業の実施、状況の把握などが可能となる。

 危険物を検知したり、現場のさまざまなデータを計測したりすることもできる。これまで人間が行ってきた業務をこのロボットに代替させることで、人手不足などの課題解決にもつなげたい考えだ。近年頻発化、激甚化する災害現場への活用も見据えている。

 富岡町で原発に関わる保守・点検事業などに携わってきた。東京電力福島第1原発事故が起きると、原発の緊急復旧作業に従事した。2012(平成24)年に本社機能をいわき市に移転。動作確認を遠隔操作などでできる施設「T―LABO」を構えた。

 名嘉陽一郎社長(49)は「復興のためには若い人材の地元への定着が欠かせない。ロボットの活用を通じて新産業創出、雇用の拡大などにつなげたい」と抱負を語った。

 

■メモ

▷設  立=1980(昭和55)年3月

▷社  長=名嘉陽一郎

▷従業員数=40人

▷住  所=いわき市洋向台4の1の1

▷電話番号=0246(55)8068

 

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