抗菌クッション開発 いわきのトラスト企画 開放特許を活用
【福島民報ニュース】
いわき市泉町の素材メーカー「トラスト企画」(宮野悦甫社長)は、富士通(本社・東京都港区)の開放特許を活用し、光に反応して抗菌効果を発揮するクッションを開発した。大企業の知的財産を生かして中小企業を後押しする県のマッチング支援事業として取り組み、同事業で初の成果となった。
トラスト企画は今年2月、富士通と知的財産の利用を可能とする契約を締結。紫外線に当たると菌や有機物などを分解する光触媒材料を、樹脂に混ぜ込む技術の提供を富士通から受けた。自社の樹脂網状構造の成形品に、光触媒材料を組み合わせて抗菌クッションを完成させた。
抗菌の他、脱臭性にも優れている。医療・介護向けベッドマットレスや座布団、避難所の床に敷くマットなどとして商品展開を目指す。クッション自体に抗菌効果のある商品は珍しいという。現在、抗菌性などの性能試験を行っている。
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