原町のNPOと交流 洋画家の太田さん(富山)
障害者支援に取り組む南相馬市原町区のNPO法人「ほっと悠」は、富山県高岡市の洋画家太田蒼久(そうきゅう)さん(81)から絵画の寄贈を受けた。同法人が運営する施設の利用者と職員が描かれている。理事長の村田純子さん(67)は「大きな励みになる」と感謝している。
交流は偶然な出会いから始まった。村田さんは二〇一三(平成二十五)年に高岡市を訪れた際、目の前を自転車で通り掛かった太田さんに道を尋ねた。「福島から来た」と告げると、復興支援の思いを込めた絵画を贈ってくれるようになった。そのたびに手紙で近況を報告してきた。
絵画は大勢の目に触れる客室に飾られた。太田さんは「送ってもらった集合写真を参考に一年がかりで描いた。一人一人の顔を見て、どんな人かを思い浮かべた」と振り返った。
村田さんは「太田さんとの縁を大切に、今後も交流を深めていきたい」と誓った。