福島県内感染者累計5000人超 県、南相馬市の飲食店に時短要請 新型コロナ

 

 福島県は県内で27人の新型コロナウイルス感染が確認され、累計5012人となり5000人を超えたと7日、発表した。クラスター(感染者集団)の月別の発生件数は6日時点で7件となり、6月の5件を上回り感染が再拡大しつつある。県は南相馬市にある酒類などを提供する飲食店に対し、新型コロナウイルス対応の改正特別措置法に基づく営業時間の短縮を要請する。7日、県新型コロナ対策本部員会議を開き、南相馬市での集中対策を決定した。対策会議で内堀雅雄知事は「早く強く対策を打ち、感染拡大をとどめたい」と危機感を訴えた。

 南相馬市での主な集中対策では、営業時間の時短要請の期間は9日午後8時から8月1日午前5時まで。要請に応じた店舗には協力金を支給する。

 対象はスナックなどの接待を伴う飲食店、居酒屋などの酒類を提供する飲食店でカラオケ店などを含む。午後8時から午前5時までの営業自粛を求める。酒類の提供は午前11時から午後7時までに限るよう促す。県は約280店が対象になるとみている。

 協力金の支給額は前年度か前々年度の1日当たりの売上高から算定する。1日当たり中小企業は2万5000円から7万5000円まで、大企業は最大20万円を支給する。国の地方創生臨時交付金を財源とする方針で調整している。期間前でも営業時間を短縮した場合は交付し、休業する場合も対象となる。

 県は9日から31日まで繁華街での感染拡大が目立つ南相馬市民に対し、不要不急の外出自粛を要請する。市内の小中学校や高校などに感染リスクの高い学習活動の停止を求める。県内の他地域の住民には、引き続き基本的な感染対策の徹底を促している。

 政府の対策分科会が示すステージ判断指標の一つ「10万人当たりの直近1週間の新規感染者数」では、南相馬市は67・11人(6月31日~7月6日判明分)でステージ4(爆発的感染拡大)水準の25人を上回っている。

 南相馬市の感染確認は6月1日から24日までなかった。6月25日から7月6日まで40人の感染が確認され、感染源は飲食店が半数を占めた。市内での急速な感染拡大を踏まえ、門馬和夫市長が7日、内堀知事に対策を要請した。

 ◇県内感染増加傾向に

 県内の新規感染者数の推移を見ると、感染者は5月に月別最多の1179人に上った。6月は317人で比較的落ち着いて推移したが、7月は6日時点で107人と上昇傾向に転じている。

 1日から6日までの新規感染者数の市町村別内訳は南相馬市が33人で最も多い。郡山市が23人、福島市が21人、会津若松市が10人、いわき市が7人で続いている。

 今月に入って発生した7件のクラスター(感染者集団)は南相馬市、郡山市、福島市で各2件、会津若松市で1件。郡山市の1件を除き、6件は飲食店を起因とし、県は飲食店での会食を起点として都市部を中心に感染が広がっているとみている。

 対策会議で内堀知事は県内の感染状況について「下げ止まりから悪化に転じ、再拡大の兆しがみられる」と指摘。南相馬市では病床の広域的な調整が必要とし、「少しの気の緩みが医療提供体制の崩壊を招きかねない。リバウンドを防ぐため、感染対策を徹底してほしい」と求めた。

 県が7日に発表した新規感染者27人の陽性は6日に判明した。会津若松市では接待を伴う飲食店でクラスターが発生した。県内のクラスターは累計84件となった。4日から6日までに従業員と利用客計7人の陽性が判明した。

 新規感染者27人のうち、感染経路不明は8人だった。

 県発表の27人の内訳は次の通り。

 ▼南相馬市・10人▼会津若松市・4人▼郡山市・4人▼福島市・3人▼いわき市・1人▼桑折町・1人▼大玉村・1人▼石川町・1人▼三春町・1人▼広野町・1人

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