「うまいもん甲子園」で小野高が全国大会出場決定 復興の願い込め、油揚げに福島県の多彩な食材包む

 

 高校生が地域の特産品を使った料理を考えて競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の東北エリア選抜大会は17日、宮城県利府町で開かれ、福島県の小野高が全国大会に当たる決勝大会への出場を決めた。

 福島県の小野、あさか開成を含め東北地方の高校6チームが出場した。実際に調理して、味や出来栄えなどをアピールした。小野高は「あげイン!福島のき棒」を考案し、橋本みなみさん、我妻祐花さん、吉田七海さん(いずれも3年)が大会に臨んだ。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を後押ししたいとの思いをメニューに込めた。相馬市のノリや会津地鶏、小野町のトマト、須賀川市のキュウリなど地域の食材を油揚げで包み、焼いて仕上げた。橋本さんは「周囲の支えのおかげ。全国大会でも精いっぱい頑張りたい」と意気込みを語った。

 今大会で決勝大会への出場権を逃したあさか開成高は、各エリア選抜大会で敗れた高校を対象とした敗者復活戦「応募投票」に回る。投票の結果、決勝大会出場の1校が決まる。鈴木結さん(3年)は「審査員のアドバイスをもとに、メニューを改善したい」と話した。

 決勝大会は11月27日に東京都で開かれる。

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