休校続く福島県双葉郡の高校を後世に 各校のグッズ作り販売へ
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い休校が続く福島県双葉郡の高校を後世に残そうと、ふたば未来学園高の生徒は各校のグッズを販売する。20日、いわき市の磐城高箸で制作が行われた。
企画したのは同校3年の佐藤舞さん、戸田麻奈未さん、泰佳乃さん。休校中の浪江高、同高津島校、双葉高、双葉翔陽高、富岡高の5校に加え、ふたば未来学園中・高の校章をかたどったピンバッジと校名を焼き印した鉛筆を制作した。Fukurum(フクラム)カード推進協議会の「ふくしまの未来を創るフクラム基金」事業を活用し、磐城高の高橋正行社長が技術協力した。
3人は課題研究の中で休校の現状に触れた。実際に各校を巡り当時のまま残る校舎を目の当たりにし、忘れられないための活動の必要性を感じたという。「私たちの学校は各校の思いを受け継ぎ誕生した。自ら何かを発信したいと思った」と活動の経緯を語る。
10月1日には楢葉町の道の駅ならはで販売会を予定している。今後は磐城高のネットショップなどでも取り扱う予定だ。「卒業生や関係者はもちろん、子どもたちや私たちと同じ高校生にも手に取ってもらい各校を知るきっかけになれば」と期待を込めた。