福島県双葉町に温浴施設 震災後初 アルムシステムが建設へ

 

さくらの里双葉の完成パース図

 

2022/04/26 21:08

 

 福島県双葉町で「ビジネスホテルARM双葉」を運営するアルムシステム(本社・北海道帯広市)は、日帰り入浴や宿泊、飲食ができる施設「さくらの里双葉」を町内に建設する。同社が26日、発表した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、町内に温浴施設が計画されるのは初めて。

 東日本大震災・原子力災害伝承館や町産業交流センターなどが立地する町内中野地区の復興産業拠点に、来年春ごろの開業を目指す。28室の宿泊棟や温浴施設をはじめ、修学旅行生ら大人数の利用にも対応できるよう約70席完備の飲食施設などを設ける。

 町は早ければ今年6月に原発事故に伴う帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除を目指している。町が昨年10月から11月に開いた町政懇談会では、憩いの場だった「せんだん温泉」の復活など娯楽施設の建設や再開を求める声が多く出た。町民らが交流できる憩いの場が誕生すれば、町復興や住民帰還が加速化すると期待される。

 

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