カブトムシやオオムラサキが元気な姿 福島県田村のムシムシランド 里山で命が躍動
羽化し、元気な姿を見せるカブトムシ
2022/07/13 18:48
福島県田村市常葉町の観光施設「ムシムシランド」の自然観察園に放たれるカブトムシと、施設を運営する市常葉振興公社が昨年から飼育に挑戦している国蝶「オオムラサキ」の羽化が最盛期を迎えた。「昆虫の聖地」を宣言した田村市の里山で命が躍動している。
公社は市内の農家2軒に幼虫を預けてカブトムシを育てている。このうち樽井裕昭さん(69)方の飼育床では、7センチほどの成虫が元気な姿を見せている。
オオムラサキはタテハチョウ科の大型のチョウで、各地の雑木林に生息する。里山の自然に理解を深めてほしいと、公社が飼育に乗り出した。昨年は十分な成果を得られず、羽化の成功は今年が初めてとなる。成虫になったオオムラサキは、鮮やかな羽を広げ、観察園内を飛ぶ。
ムシムシランドは16日に今夏の営業を始める。放送作家の鈴木おさむさんが監修した特別展「はたらくムシムシくん」を繰り広げる。