双葉署双葉駐在所30日に使用再開 福島県警 復興拠点の避難指示解除受け、住民の安全確保
30日から使用を再開する双葉駐在所=23日午前
2022/08/24 09:40
東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域のうち、福島県双葉町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が30日に解除されるのを受け、県警は同日、町内にある双葉署双葉駐在所の使用を再開する。帰還住民や不在家屋を狙った窃盗などの犯罪やトラブルを抑止し、住民の安全安心につなげる。23日、同署が発表した。
警察官1人が住み込みで勤務する。町内の警戒活動の他、戸別訪問などで犯罪や交通事故防止に取り組む。同署によると、復興拠点内の駐在所に警察官が常駐するのは初めて。
双葉駐在所は震災によって建物の壁が剥がれるなどしたが、5月に修繕を終えた。29日午前10時から、開所式を行う。
県警は原発事故で使えなくなった警察署や駐在所を順次、復旧させている。復興拠点内では1月、立ち入り規制緩和に合わせて富岡町の同署夜の森駐在所が再開。署員らが周辺地域をパトロールする際の拠点としている。