福島県大熊町の子育て世帯向け再生賃貸住宅、4月1日に入居開始 町役場で鍵引き渡し式
島副町長(左)から鍵のレプリカを受ける菅波さん親子
2023/03/05 19:35
大熊町が整備した子育て世帯向けの再生賃貸住宅。4月1日に入居を開始する
福島県大熊町が町内大川原地区に整備を進めていた子育て世帯向けの再生賃貸住宅8戸は4月1日に入居が始まる。新年度から町内で約12年ぶりに再開する義務教育学校「学び舎(や) ゆめの森」に入園・入学予定の子どもや保護者が生活する。5日、町役場本庁舎で鍵引き渡し式が行われた。
8戸は2階建ての3LDK。6畳間が3部屋あり、子どもの成長に合わせて間取りを変更できる。断熱と省エネ、太陽光発電を組み合わせ、家のエネルギー収支を実質ゼロにするZEH(ゼッチ、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様とした。総事業費は約3億円。2歳から11歳までの子ども12人を含む8世帯26人が暮らす予定。
鍵引き渡し式では島和広副町長が「子どもたちが住宅で快適に暮らし、健やかに成長する姿は町に大きな希望をもたらしてくれる」とあいさつし、入居者代表の菅波恵美さん、瑠那さん(川内小中学園4年)親子に鍵のレプリカを手渡した。
ゆめの森の校舎建設は町内大川原地区で進むが、資材不足により工期がずれ込んでいる。2学期から使用を開始する見通しで、1学期は町役場本庁舎など大川原地区の公共施設で学習する。