ブルーシート再利用のトートバッグ、16日に予約販売開始 福島県沖地震の補修で使用 福島県相馬市

 

16日に予約販売が始まるブルーシートバッグを紹介する高橋さん

 

2023/03/16 09:27

 

 福島県相馬市で活動する災害支援ボランティア「たすけっと相馬」は、昨年3月の福島県沖地震から1年となる16日、被災住宅の応急補修で使われたブルーシートを再利用して作ったトートバッグの予約販売を開始する。代表の高橋あゆみさん(33)は「バッグを通じて相馬とつながる人が増え、地震や自然災害に対する意識が高まってほしい」と願う。

 たすけっと相馬は、家屋の応急処置や片付けなど被災住民のニーズに寄り添った支援を続けている。並行して昨年夏、ブルーシートバッグ作りを開始。洗浄したシートを型紙通りに切り、縫製して一つ一つ手作りした。地震後にたすけっと相馬の支援を受けた住民たちも「私たちにできることで恩返ししたい」と製作に加わり、延べ50人が協力し第1弾となる40個を仕上げた。

 バッグは高さ30㌢、幅47㌢。肩掛けしやすいよう持ち手を長めにし、内側には綿の裏地を張った。外側には小物が入るポケットとロゴワッペンも付けた。

 売り上げの一部は被災地支援のため市などに寄付する。高橋さんは「シートから生まれたバッグが復興の『シード(種)』になってほしい。今後も被災地に目を向け続けて」と呼び掛けている。

 たすけっと相馬のオンラインサイトから注文するか、専用の申し込み用紙をファクスで送って予約する。価格は1個3900円(税込み)で、別途送料が1個あたり600円。

 

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