葛尾小・中で授業参観し課題を協議 福島県双葉郡教育復興ビジョン推進協
英語の授業を視察する委員
2023/06/06 10:28
第25回福島県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会の委員は5日、葛尾村の葛尾小・中の授業を参観し、双葉郡の教育の現状や課題を話し合った。郡内各町村の教育長や国の教育関係者ら約20人が参加した。
葛尾小・中は2018(平成30)年に村内で再開した。現在は小学校に14人、中学校に5人の児童生徒が通っている。再開当時は移転先の三春町から通う子どももいたが、現在は全ての児童生徒が村内から通学している。
中学2年の道徳では、浪江町のなみえ創成中と遠隔で合同授業を行った。葛尾中となみえ創成中は、今年度からオンラインや対面での交流を始めた。葛尾中の横田和典校長は「最近は対話的な授業が重視されているが、1人しか在籍していない学年は実施が難しい」とし、他校との協力が必要だと述べた。
引き続き会議を開き、ふたば未来学園中・高の郡司完校長が同校の特色ある教育活動を紹介した。各町村の現状や課題についても意見交換した。浪江町の笠井淳一教育長は、震災後に移住した住民の子どもに向けたふるさと教育の重要性などについて説明した。