福島県葛尾村に風力発電所整備 村と民間3社 2025年運転開始へ
くわ入れし、工事の安全を願う三保谷社長
2023/10/19 09:25
福島県葛尾村や民間3社でつくる「葛尾風力」は、村内野行地区に風力発電所を整備する。再生可能エネルギーを推進し、村の復興につなげる。2025(令和7)年4月の運転開始を目指す。18日、地区内の野行集会所で起工式を行い、関係者が工事の安全を願った。
地区内の国有林に風車5基を設ける。発電出力は計約1万5000キロワット。年間発電電力量は一般家庭約1万1千世帯分の消費電力量に相当するという。発電した電力は福島送電を通じて売電し、事業収益の一部を村の財源とする計画だ。建設費は約60億円。8月に着工し、2025年3月の完成を予定している。清水建設が施工する。
起工式には約40人が出席した。神事を行い、葛尾風力の三保谷明社長がくわ入れした。三保谷社長は「皆さまに愛される発電所としてスタートし、復興・復旧の一助となるよう最大限の力を尽くす」とあいさつした。篠木弘村長が「村の復興に大きく寄与すると期待している」と述べた。
葛尾風力に出資する民間3社は次の通り。
九電工、北拓エネルギーメンテナンス研究所、ジャパンウィンドエンジニアリング