2足歩行ロボで世界初の新技術 動きに応じて自動で姿勢制御 福島県南相馬市拠点の「人機一体」開発

 

新技術を実装した「零一式カレイド ver.1.1」

 

2024/07/04 10:46

 

 福島県南相馬市に拠点を置くロボット開発の人機一体(滋賀県草津市)は二足歩行の人型ロボットを人が操作した際、動きに応じて自動で姿勢を整えるシステムを開発した。同社によると、同様のシステムは世界初という。東京電力福島第1原発の廃炉作業やトンネルの爆破工事などで活躍が期待される。3日、同社が発表した。

 二足歩行ロボットはバランスを崩しやすく、人が遠隔操作して障害物を踏むなどした際、システムが重心制御を補助し、バランスを取る。従来は人工知能(AI)などで自動化されたロボットの開発が主流だった。さまざまな障害物がある災害現場や周囲の環境が変わりやすい現場などでの活用が期待される。

 本社や南相馬市の研究施設などで昨年末から開発を進めていた。8月1日に滋賀県草津市で成果発表会を開く。高さ約180センチの川崎重工業製「Kaleido」に実装し、「零一式カレイド ver.1.1」として披露する。今後、3メートル級のロボットに組み込む予定で、2026(令和8)年以降の試作機の完成を目指す。

 

関連記事

ページ上部へ戻る