不要なケーブルなど回収 再資源化で雇用創出 福島県いわき市の就労継続支援A型事業所「一歩」

利用者と一丸となって回収に取り組むと意気込む北郷社長
2025/05/08 17:00

協力店舗などに設置している回収ボックス
福島県いわき市泉玉露2丁目の就労継続支援A型事業所「一歩」は今年度から、利用者の雇用創出の一環として、不要になったケーブルやコードなどの回収事業を始めた。北郷智宣社長は「資源を無駄にせず利用者の雇用につなげたい」と語る。
同社では現在、支援学校を卒業した人から60代まで20人の利用者が不要になったパソコンなどの電子機器の回収、分解、再資源化に取り組んでいる。持続可能な開発目標(SDGs)を念頭に置き、将来的に一般社会で貢献できる人材を育てている。
4月末現在、市内の事業所や店舗など8カ所に「回収ボックス」や「回収袋」を設置し、社員や従業員、来客などから社内や自宅で不要になった電源ケーブルやLANケーブル、モバイルバッテリーなどを募っている。同社の利用者やスタッフが回収に向かい、施設で分解、再資源化する仕組みを構築する。その他の電子機器も継続して回収する。
北郷社長は「小さなことの積み重ねになるが、利用者と一丸となって取り組む」と意気込んでいる。今後、回収先などの事業所なども拡大していく方針。
事業に関する問い合わせは一歩へ。
現在、回収ボックスを設けている事業所などは次の通り。
▽CROSS CAFE、平コノイエ、寺子屋方丈舎(平)Rue de SAKURA(鹿島町)野みつ(泉町)きららカフェはまかぜ(久之浜町)荻野茶店(内郷)いわき小名浜菜園(小名浜)