福島県いわき市の山木弘行さん 日本けん玉協会長就任 「競技人口増やしたい」

けん玉の技「はねけん」を披露し、競技の魅力を伝えたいと意気込む山木さん
2025/07/03 10:46
福島県いわき市のやまき九段けん玉クラブ代表の山木弘行さん(57)は、日本けん玉協会の会長に就任した。大会運営や段位の認定などを統括する団体のトップに就き、「生涯スポーツとしての魅力を伝え、競技人口を増やしていきたい」と意気込む。
いわき市出身。日大東北高1年の時にけん玉を始め、国士舘大2年時には全日本けん玉道選手権で初優勝した。タイトル戦と呼ばれる大きな大会で通算11回優勝し、一時代を築いた。
一線を退いてから、2007(平成19)年に地元でけん玉クラブを創設し、後進の育成に励んだ。2014年から11年、協会の理事長を担い大会運営や競技普及に尽力。選手時代の実績や協会業務に長年携わった経験を評価され、3月に会長に就いた。
建築資材販売会社を経営する傍ら、各地で開かれる大会に立ち会うため全国を飛び回る忙しい日々を送っている。将来は全都道府県に協会支部を設立し、普及活動の強化を目指す。「40年前に競技と出会ってから、多くのことを学ばせてもらった。けん玉への恩返しを胸に、会長の務めを全うしていきたい」と抱負を語った。