震災からの再生学ぶ 「富岡町3・11を語る会」講演 福島県富岡町の「ふたば」社員研修

 

震災と復興、コミュニティづくりの重要性などを伝える青木さん

 

2025/08/07 16:17

 

 福島県富岡町の建設コンサルタント業「ふたば」の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故について学ぶ社員研修は4日、同社で開かれた。NPO法人富岡町3・11を語る会代表の青木淑子さんを講師に招き、コミュニティ再生の取り組みなどについて理解を深めた。

 現地とオンラインで約50人の全社員が参加した。青木さんはコロナ禍を経て、町内企業で講演する機会は減少傾向だとして、地元だからこそ学んでもらいたいと研修の意義を述べた。

 「復興を支えるコミュニティ作り~崩壊と創世の狭間で~東日本大震災のその後を語る」と題して講演。震災当時の被害状況や原発事故に伴う避難、町内への立ち入りを振り返った。風評を生み出し、長く影響し続ける原子力災害の特徴を述べ、人は人によって救うことができると希望を語った。「人の世に起きたことは人の言葉で語られなければならない。想像することで自分事に考えられる」と〝語り人〟活動の意義を述べた。

 

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