起業志望の若者らが意見交換 復興につながるアイデア創出へ 福島県大熊町などで「エクストリーム大熊」

 

賀沢さん(右奥)から大熊町復興の歩みを聞く参加者

 

2025/08/17 15:51

 

 起業を志望する若者向けの育成プログラム「エクストリーム大熊」は9、10の両日、福島県の大熊町などで催された。参加者が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興につながる事業の構想を膨らませた。

 地域の現状を実際に目で見て、復興に貢献するアイデア創出につなげてもらおうと、大熊町が主催した。「大熊ブートキャンプ」と題し、全国各地から約60人が参加した。

 9日は町産業交流施設「CREVAおおくま」で開会式を行い、町ゼロカーボン推進課の賀沢光さんから町復興の歩みを聞いた。中間貯蔵施設(大熊、双葉町)を訪ね、除染土壌の県外最終処分に向けた取り組みを学んだ。大熊インキュベーションセンターでは、被災地で事業展開しているIchido(富岡町)の渡辺優翔社長、in the Rye(大熊町)の沖野昇平代表と意見交換した。

 10日は東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)や浪江町の震災遺構「請戸小」を見学。参加者同士で2日間を振り返った。

 参加者は12月中旬ごろに今回のプログラムを通じて考えた事業を発表する。

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