福島県いわきの花見台自動車 物流で社会課題解決へ 乗り物の祭典「ジャパンモビリティショー」出展

ジャパンモビリティショーに出展したセフティーローダと能條会長
2025/11/11 15:07
福島県いわき市好間工業団地の花見台自動車(能條幹也社長)は、9日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた乗り物の祭典「ジャパンモビリティショー」に出展した。荷台がスライドする自社開発の運搬車「セフティーローダ」などを紹介し、交通安全や作業時間短縮、低炭素社会を目指す社会課題解決型の物流を発信した。
セフティーローダは1972(昭和47)年、創業者の能條健二会長が日本で初めて開発した。油圧でトラックの荷台を地面までスライドさせ、車や重機などを積み降ろすことができる。
ジャパンモビリティショーには前身の東京モーターショー時代から出展しているが、今回は接触事故防止や駐車スペース縮小などの性能を高めた最新車を展示。電気自動車(EV)の輸送に対応する充電設備も備え、来場者の関心を集めた。
花見台自動車は、通常のダンプカーの倍の荷物を積める上、小回りが利く小型トレーラシステムも開発。物流の人手不足を補い、二酸化炭素(CO2)排出を減らす提案で受注を伸ばしている。能條会長は「日々変化する社会課題の解決に貢献できるよう、努力を続けていきたい」と話している。
同社は2023(令和5)年度の第9回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)で福島民報社奨励賞を受賞した。



