町民と交流し脚本つくる 北九州で活動「ブルーエゴナク」 27日に福島県広野町で演劇上演

 

松元さん(左)と交流するブルーエゴナクのメンバー。町での活動を通じて演劇を創作し、披露する

 

2025/12/24 15:33

 

 福岡県北九州市を拠点に活動する演劇団体「ブルーエゴナク」は福島県広野町に滞在して町民の記憶や町の風土を元に、演劇作品を創作している。27日午後2時から町文化交流施設「ひろの未来館」で作品を上演する予定で、町民との交流を広めながら脚本づくりなど準備を進めている。

 経済産業省のハマカルアートプロジェクトの一環。劇団メンバーが9月から今月まで計1カ月ほど滞在している。今月13、14の両日には町民がガイド役を務め、町民と出会い、交流を深めている。

 16日には町内箒平地区の「方丈の庵」製作所を訪れ、所長の松元孝一さんらと交流した。昼食を食べながら、地区の景色や暮らしぶり、松元さんの思い出を語り合った。

 個性的な町民との出会いが印象的だとメンバーは振り返る。東京電力福島第1原発事故による被害の影響が見えにくい現状も感じたという。演劇だからこそ今の広野を伝えられる可能性を抱いた。

 上演する作品は1時間ほどの現代演劇で、メンバー6人で演じる。劇作家・演出家の穴迫信一代表は「これからも継続して関わり続けたい町になった。ぜひ見てもらいたい」と呼び掛けた。

 

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