思い出ようやく手元に 双葉の若者9年半ぶりの母校

 

【福島民報ニュース】

東京電力福島第一原発事故が発生した際に双葉町内の小中学校、幼稚園に通っていた当時の子どもたちが22日、約9年半ぶりに町内の学びやを訪れ、置き去りになっていた学習用具や思い出の品を持ち帰った。

教室に張られた写真を凪沙さんに紹介する航さん(左)=双葉北小

 双葉中、双葉北、双葉南の両小、ふたば幼稚園の4施設に、保護者らを含め約170人が訪れた。当時、双葉北小2年だった高校3年の吉田航(わたる)さん(17)=宮城県名取市に避難=は、双葉北小に入学予定だった現在中学3年の妹、凪沙(なぎさ)さん(15)と一緒に来た。道具箱に入った文房具や、壁に張られた自分の写真を懐かしそうに紹介した。2階の教室から町の風景を眺めると、まだ真新しい自分の家が見える。「また活気のある町になってほしい」と願った。

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