福島県内2団体に表彰状 地域再生大賞で優秀賞 富岡町3・11を語る会とHAMADOORI13
表彰状や盾を手にする富岡町3・11を語る会の青木代表
2024/02/15 19:40
表彰を受けたHAMADOORI13の吉田代表
福島民報社など地方新聞47紙とNHK、共同通信による第14回地域再生大賞で、福島県から優秀賞に選ばれた富岡町3・11を語る会とHAMADOORI13の2団体への表彰伝達が行われた。
富岡町3・11を語る会に対しては町内の同会事務所で福島民報社の安斎康史取締役編集局長が伝達した。表彰状と盾を受けた青木淑子代表は「仲間たちと受賞の喜びを分かち合い、これからも前に向かって進んでいきたい」と述べた。
HAMADOORI13は大熊町の大熊インキュベーションセンターで、福島民友新聞社の丹野孝典編集局長から表彰を受けた。吉田学代表は「豊かで潤いのある生活ができる地域を目指して、みんなで頑張っていきたい」と語った。
富岡町3・11を語る会は語り人(かたりべ)の育成や口演(こうえん)活動、演劇などを通じ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した住民の思いの発信、コミュニティー再生に努めている。HAMADOORI13は若者の起業を支援する「フェニックスプロジェクト」を中心に、浜通り13市町村の枠を超えて交流人口の拡大などに取り組んでいる。いずれも人材育成に重きを置き、将来につなげる視点で復興に寄与していることなどが評価された。
大賞は「貴志川線の未来を〝つくる〟会」(和歌山市)が受けた。全国の受賞団体の活動は公式サイト(https://chiikisaisei.jp/)で紹介している。今回を含む歴代受賞団体の現況をまとめた電子書籍は3月に公開する。