解除後でも除染して 風評…営農再開に不安

 

【福島民報ニュース】

東京電力福島第一原発事故で帰還困難区域となっている飯舘村長泥行政区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で、村内の除染土壌を農地に再利用する事業が進む。行政区内から福島市松川町に避難している農業鴫原圭子さん(58)は農地の安全性を検証する作物栽培の実証試験に参加している。

 避難先から週に一度、長泥行政区に通い、作物を育てる。農作業に没頭していると、この場所で暮らしているような気持ちになる。だが、ふと周囲を見渡すと、除染作業用の車両が道路をひっきりなしに行き交っている。周囲の建物はほとんど解体された。見慣れぬ光景に、古里が変わってしまったのを実感する。

トマトの実証栽培に励む鴫原さん(左)

 「遠い将来であっても、住民が長泥で平和に生活できる日がいつか来るはず」。そう信じ、作物に水をまく。

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