原子力広報看板 双葉の伝承館へ 福島県方針

県は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館に、町内にあった原子力推進に関する広報看板の文字パネルの実物を展示する方針を固めた。東京電力福島第一原発立地町の象徴だった看板の実物を通して、十年の節目を迎える東日本大震災と原発事故の教訓を被災地から伝える。

 県は伝承館一階の東側テラスでの展示を検討している。架台を作り、文字パネルを設置する計画。

 広報看板は町体育館前と町役場前にあり、「原子力明るい未来のエネルギー」などの標語が記されていた。震災と原発事故後、老朽化を理由に撤去され、文字パネル五十六枚が会津若松市の県立博物館に保管されている。

 伝承館での展示を求める声が町から上がっていたが、実物は縦二メートル、横十六メートルと大型のため、開館に合わせた展示は見送った経緯がある。現在は看板の大型写真を展示している。

 小学六年生当時、標語を発案した大沼勇治さん(44)=茨城県古河市に避難=は開館日の昨年九月二十日に伝承館を訪れ、報道陣の取材に対し、実物の展示実現を求める発言をしていた。

 県は四日、文字パネルの運搬や設置などに関する業務委託の一般競争入札を公告した。

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