福島県内2人死亡、15人感染 新型コロナ
福島県は新型コロナウイルスに感染し県内の医療機関に入院していた八十代女性と九十歳以上女性の死亡と、十五人の新型コロナ感染が確認されたと二十八日、発表した。女性二人は二十六日に死亡し、十五人の陽性は二十七日に判明した。全療養者は二百七十三人で人口十万人当たり一四・七九人となり、政府の対策分科会が示すステージ3(感染急増)の指標「十五人以上」を二十二日ぶりに下回った。
新規感染者十五人には、県土木部が二十七日に発表した福島空港で消防や警備に当たる民間事業者の三十代男性従業員一人を含んでおり、新たな感染判明は十四人。県内の死者は累計四十二人、感染者は累計千六百九十三人となった。
県によると、十五人には南会津町の特別養護老人ホーム「田島ホーム」の利用者三人が含まれており、同施設のクラスター(感染者集団)は計六十四人に膨らんだ。三人とも二度のPCR検査で陰性だったが、その後に症状が出たため検査して陽性が判明した。
十五人のうち四人が感染経路不明だった。
二十七日現在の入院者は予定を含め二百四十六人となり、確保病床四百六十九床に対する使用率は52・5%となった。
県発表の十五人の内訳は次の通り。
◆28日発表(27日判明分)▼いわき市・2人=40代会社員女性、40代会社員男性▼南会津町・4人=60代無職男性、80代無職女性、60代無職女性、90歳以上無職女性▼会津若松市・4人=20代女性、40代会社員女性、10歳未満未就学児女性、30代会社員女性▼郡山市・1人=80代無職女性▼白河市・3人=60代団体職員男性、30代会社員男性、90歳以上無職女性▼東京都・1人=40代会社員男性
■30人が退院
福島県内で新型コロナウイルスに感染した入院者三十人が二十七日、県内の医療機関を退院した。同日、宿泊療養施設入所者二人が退所し、自宅療養者一人の自宅療養が解除された。県が二十八日、発表した。
二十七日現在の入院者は宿泊療養施設入所者、自宅療養者を含め二百七十三人で、このうち十一人が重症となっている。