いわきで発見の日本刀「国虎」 GHQの許可証確認、貴重な一振り

 いわき市で見つかった江戸時代中期の日本刀は、戦後の日本を統治した連合国軍総司令部(GHQ)が特別に所持を認めた刀だった。GHQの許可証がこのほど確認され、接収から逃れ、後世に受け継がれた貴重な一振りだったことが分かった。福島市の刀工、藤安将平さんは「許可証とセットで見つかるのは非常に珍しい。刀の歴史を語る上で重要な資料となる」と評価している。 

 刀は長さ約四十センチの脇差しで、平藩主お抱え鍛冶の根本和泉守藤原国虎(一六五八-一七一三)が製作した「国虎」。町内会の平十二区鍛冶中(かじなか)会の集会所が東日本大震災で被災し、片付け作業中に発見された。目立った損傷はなく、良好な状態で残っていた。小野寺彦光区長(78)が昨年十一月、藤安さんに見せ、価値の高さを知った。 

 GHQは刀を強制的に民衆から取り上げ、廃棄処分していた。しかし美術的な価値のある刀剣類は例外的に所持が許可された。 

 「国虎」を作った藤原国虎は、天皇家に太刀を献上した人物で、数々の名刀を手掛けた刀工として知られる。品質の高さが許可証の発行につながったとみられている。 

 許可証には日本語と英語で所有者の住所、氏名、刀剣の種類などが記入されている。GHQの関係者が理解できるよう、英語でも表記されたという。 

 小野寺区長は「一般の方々が鑑賞できるよう保存方法を考えたい」と話している。 

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