福島県産米4年連続日本一 2020年産米食味ランキング

 

 日本穀物検定協会は四日、「おいしいコメ」を判定する二〇二〇(令和二)年産米の食味ランキングを発表し、会津産と中通り産、浜通り産のコシヒカリ、中通り産と会津産のひとめぼれの計五銘柄が最高評価の「特A」に輝いた。特Aの銘柄獲得数は全国最多となり、四年連続の「日本一」を達成した。県によると、五銘柄での特A獲得はランキング発表が始まった一九七一(昭和四十六)年産以降、最多となる。 

 東京電力福島第一原発事故が起きた二〇一一(平成二十三)年産以降の県産米の評価は【表】の通り。 

 特Aのコシヒカリは会津産が八年連続、中通り産が二年連続、浜通り産は五年連続。ひとめぼれは中通り産が四年連続、会津産は二年ぶりとなった。県オリジナル品種「天のつぶ」は特Aに次ぐ「A」だった。 

 県は県産米が高評価を受けた点について、生産者が水稲の水管理や施肥を適切に行った点を挙げた。県、市町村、JAなどが連携し、技術指導や情報発信を続けてきたことも奏功したとみている。 

 県水田畑作課担当者は「原発事故に伴う風評払拭(ふっしょく)、県産ブランドの確立に向けて大きな後押しになる」と話した。 

※コメの食味ランキング

 日本穀物検定協会が選抜した専門の評価員が、複数の産地をブレンドしたコシヒカリを基準として、白米の外観、香り、味、粘りなどの6項目を採点する。評価に使う銘柄のコメはサンプルのため、実際に流通している各銘柄のコメの品質を保証するものではないと説明している。 

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