4車線整備へ事業化 相馬-新地、坂下-西会津 国交省
国土交通省は暫定二車線区間のうち四車線化優先整備区間としていた常磐自動車道の相馬-新地インターチェンジ(IC)間、磐越自動車道の会津坂下-西会津IC間の一部区間を今月末までに、それぞれ事業化する方針を固めた。今月中旬に開かれる有識者の分科会で区間案を示し、了承されれば正式に決定する。
事業化の区間に選定される見通しとなったのは【図】の通り。常磐道は相馬-新地IC間(延長約八・五キロ)の約六・〇キロを整備する。事業費は二百二十億円を見込む。この区間は二月十三日の地震による土砂崩れで一時通行止めとなったことを受け、赤羽一嘉国交相が早期に四車線化する方針を示していた。
磐越道は会津坂下-西会津IC間(延長約一一・四キロ)のうち、事業化されていなかった約一・七キロの整備に着手する。事業費は七十億円を想定する。国交省は大雪による災害などを想定し、四車線化の緊急度が高い区間を絞り込んだ。