福島県内4人死亡、16人感染 新型コロナ・太田西ノ内病院クラスター125人に

 

 福島県は新型コロナウイルスに感染し、県内の医療機関に入院していた九十歳以上女性と八十代男性二人、七十代男性の計四人の死亡と、十六人の新型コロナ感染が確認されたと九日、発表した。九十歳以上女性は六日、八十代男性一人と七十代男性は七日、別の八十代男性は八日に死亡した。十六人の陽性は八日に判明した。県内の死者は累計八十六人、感染者は累計二千百二十一人となった。

 新規感染者十六人には、郡山市の太田西ノ内病院の職員五人と入院患者二人が含まれており、同病院のクラスター(感染者集団)は計百二十五人に拡大した。他にも二本松市の枡記念病院の入院患者一人も含まれており、同病院のクラスターは計二十九人となった。十六人のうち三人が感染経路不明だった。

 八日現在の入院者は予定を含め二百十人で、県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は44・8%(前日比0・9ポイント増)となった。

 県発表の十六人の内訳は次の通り。

 ◆9日発表(8日判明分)▼会津美里町・1人=70代無職男性▼二本松市・3人=70代無職男性、10代男性、60代無職男性▼福島市・3人=40代会社員男性2人、70代無職女性▼郡山市・7人=60代病院職員男性、20代病院職員男性2人、80代無職女性、40代会社員男性、40代病院職員女性、30代病院職員男性▼本宮市・1人=40代会社員男性▼南相馬市・1人=30代会社員女性

■福島県内9人が退院 新型コロナ

 福島県内で新型コロナウイルスに感染した入院者九人が八日、県内の医療機関を退院した。県が九日、発表した。

 八日現在の入院者は予定者と宿泊療養施設入所者、自宅療養者を含め二百十七人で、このうち十人が重症となっている。

■コロナワクチン335人接種 福島県内、副反応なし

 福島県は九日、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの接種状況を発表した。八日は医療機関五施設の三百三十五人が接種を受け、重篤な副反応の疑いは確認されなかった。県内の接種人数の累計は四百四十人となった。

■クラスター収束発表 竹田綜合病院、10日から通常診療

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した会津若松市の竹田綜合病院は九日、クラスターが収束したと発表した。十日から通常通りの診療体制になる。

 二月十日から同二十四日までに職員や患者二十五人の感染が確認された。救急、外来診療、入院受け入れ、手術は継続したが電話による処方に切り替えたり、手術日を調整したりしていた。

関連記事

ページ上部へ戻る