心一つ全力で生きていく 仮設校舎最後の全校集会 大熊中生

 大熊町の大熊中の全校集会「~未来へ~希望の花を咲かせよう」は十一日、会津若松市の仮設校舎で開かれた。生徒がメッセージカードに思いを託し、震災、原発事故に負けず前進する決意を新たにした。 

 災害の犠牲者を悼むとともに、日頃の感謝などを示そうと毎年開催している。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止した。 

 全校生徒の三年生三人が参加し、地震が発生した午後二時四十六分に黙とうした。生徒代表の斎藤菖さんが「会津での生活が長くなったが、多くの人に支えられていることを忘れてはならない」とあいさつした。 

 生徒は願いを込めたろうそくに火をともし、「明るい未来をつくり全力で生きていく」などと書いたカードを台紙に貼り、「希望の花」を完成させた後、「群青」を全員で合唱した。 

 四月以降に解体される仮設校舎での最後の全校集会となった。

■風船大空に 古里で 大熊町民


 大熊町民有志による「おおくま復興のつどい」は十一日、町役場で催された。原発事故により今なお住民の大半が避難している中、帰還できずに亡くなった町民や震災の犠牲者をしのび、復興への決意を新たにした。 

 避難町民の親睦団体でつくる実行委員会の主催で、町民主導による追悼・復興行事の町内開催は初めて。約二百人が参加した。役場前広場に震災が発生した年と同じ二千十一羽の折り鶴を並べた。地震発生時刻に黙とうした後、いわき市の湯本一中三年生の堀井研吾さん(15)のトランペット演奏に合わせ「上を向いて歩こう」を歌った。 

 震災の直接死十二人と震災(原発事故)関連死百二十八人にちなみ、百数十個の風船を空に放ち、鎮魂の祈りを込めた。 

 実行委代表の石橋英雄さん(71)=いわき市に避難=は帰還困難区域の特定復興再生拠点区域から外れ、帰還の見通しさえ立っていない熊地区出身。「十年が経過したと言っても古里再生は道半ば。被災の経験や教訓を次世代に伝え、町民一丸となって心の復興を目指していく」と誓った。

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