双葉駅前に商業施設 町、住民帰還促進へ整備 来春完成目標
東京電力福島第一原発事故に伴い全町避難が続く双葉町は、来年春ごろの住民帰還に向けJR常磐線双葉駅前に商業施設を整備する。十五日、いわき市の町役場いわき事務所で開かれた三月定例議会の一般質問で、伊沢史朗町長が示した。
商業施設は、双葉駅東側駅前広場に建設が進む町役場仮設庁舎周辺に整備する。町が住民帰還の目標に掲げる来年春頃の完成を目指し、二〇二一(令和三)年度一般会計当初予算案に千七百六十八万円の整備事業費を盛り込んだ。施設には複数店舗の入居を予定しているが、規模やテナント募集時期などは未定。
復興庁と県、町が昨年実施した住民意向調査では、町への帰還を判断するために必要なこととして、商業施設の再開や新設を求める声が多く上げられており、町は町民の帰還促進に弾みをつけたい考えだ。