使い捨て陰圧ドーム開発 南相馬のeロボティクスと鳥取の企業

 

 南相馬市のeロボティクスと鳥取県の企業は、患者搬送時の新型コロナウイルス感染を防ぐ、使い捨てのカバー「陰圧クリーンドーム ハッピーバード」を開発した。

 eロボティクスは昨年七月、患者をドームで覆う再利用型の簡易陰圧装置の販売を開始した。医療従事者から、再利用時の消毒に伴う感染リスクを指摘された。使い捨ての医療機器の開発技術を持つ鳥取県米子市のメディビートと共同で開発した。

 搬送用のストレッチャーに段ボールと透明なシートでできたカバーを取り付け、患者を覆う。排気ユニットで空気を排出し、ドーム内の気圧を抑えることで、飛沫(ひまつ)拡散を防ぐ効果が見込めるという。カバー内の空気は洗浄し、排出する。

 福島医大、鳥取大医学部、ふくしま医療機器産業推進機構が助言、協力した。

 二十二日、郡山市のふくしま医療機器開発支援センターでデモンストレーションを行い、発表した。五月初旬の出荷を予定している。

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