変異株17人感染 福島県内 19~25日陽性率、検査対象の3割超

 

 県は十九日から二十五日にかけて新型コロナウイルスの変異株PCR検査を県内で実施し、十七人の感染を確認したと二十七日、発表した。実施対象に占める陽性率は急上昇して三割を超え、県の担当者は「県内でも変異株が拡大している」との認識を初めて示した。県内の変異株の感染確認は累計二十七人となった。

 十七人は三月下旬から今月上旬にかけて新型コロナの陽性が判明した。十九日から二十五日までの一週間に変異株検査を実施した結果、感染力が強く、関西をはじめ全国的に急速に拡大している変異株「N501Y」に感染していたと判明した。十七人に海外滞在歴はなかった。不特定多数との接触はないという。

 十七人のうち、民間で判明した三人を除く十四人は県や市の機関で検査した。対象四十四人に占める陽性率は31・8%に上った。十八日までに検査した県内の陽性率は2%だった。

 変異株検査は、新型コロナの陽性が判明した感染者のうち、約二割を対象に実施しているという。変異株の感染拡大を受け、県は変異株検査の検査割合を増やす方針。

 担当者は従来通りの感染防止対策を徹底して続けるよう県民に呼び掛けている。

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