障害ある子どもに夢を デフバスケットボール日本代表 越前由喜さん(西郷出身いわき在住) 平支援学校の教員に

 聴覚障害者向けのバスケットボール「デフバスケットボール」日本代表の越前由喜さん(22)=西郷村出身、いわき市在住=は、四月から平支援学校(いわき市)の教員として一歩を踏み出した。自身は先天性の難聴で、「同じ障害や悩みがある子どもの可能性を広げたい」と意気込む。

 県立聾学校(現県立聴覚支援学校)中学部二年の時に理科の授業を受け持っていた先生が聴覚に障害があった。同じ悩みを共有する中で、障害は乗り越えようとするのではなく正しく理解して向き合うことが大切だと学んだ。「障害がある自分だからこそ伝えられることがある」と教員を志した。

 同校在学中に始めたデフバスケットボールが、自身を大きく成長させた。普段は健常者と一緒に練習するため、コミュニケーションの難しさを感じる時があった。それでも、受け身にならず自分から積極的に行動することで、競技だけでなく日常生活でも円滑な意思疎通が可能になったという。「耳が聞こえないことで制限されることはあるが、工夫すればできるようになることの方が多い」と明かす。

 今後は教壇に立ちながら、デフバスケットボール日本代表として、デフリンピック(聴覚障害者の五輪)など国際大会での活躍を目指す。越前さんは「自分の経験を教育に生かし、子どもに夢を与えられる先生になりたい」と語る。

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