被災の宝泉寺再興祝う 富岡 檀家らが落慶法要、式典

 

 東日本大震災で被災し、再建工事を進めていた富岡町の宝泉寺の本堂などが完成した。五日に同寺で落慶法要や式典が行われ、檀家(だんか)らが地域の絆をつなぐ寺の再興を祝った。

 式典には檀家ら約百二十人が出席した。猪狩弘道実行委員長があいさつし、松村宏栄住職が謝辞を述べた。檀徒総代長の大原弘道さんは「寺が再建したことで、帰還した住民の心のよりどころができる」と期待を込めた。

 同寺は一〇九九(康和元)年の開山といわれている。東日本大震災の地震と東京電力福島第一原発事故に伴う避難で本堂などに大きな被害を受け、解体の後、再建工事が進んでいた。境内にある推定樹齢九百年のシダレザクラは桜の名所として知られている。

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