震災遺構訪れ学び深める Jヴィレッジで開催のサッカーU16国際大会出場選手ら

 

請戸小を訪れ、掲げられた津波の空撮写真に見入る選手団

 

2023/06/04 09:45

 

 サッカーのU―16(16歳以下)年代の国際大会「インターナショナルドリームカップ2023JAPAN」に出場している日本、オランダ、米国、ナイジェリアの選手団は3日、福島県浪江町の震災遺構・請戸小と双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れ、被災地の現状を学んだ。

 4カ国合わせて114人が参加した。請戸小では津波の被害を受けた教室を見学した。津波到来後の請戸地区を捉えた空撮写真や、教室の黒板に記されたメッセージなどに目を凝らし、写真に収めていた。伝承館ではコーナーごとに職員から説明を受けた。

 海外の選手からは「請戸小が震災当時のまま残っているのを見て、津波の恐ろしさを感じた」「自分の国ではこのような災害の経験がなかった。帰国したら、被災地で見聞きしたことを周りの人に伝えたい」などの声が上がった。

 大会は日本サッカー協会(JFA)の主催。Jヴィレッジ(福島県楢葉町・広野町)に集い、5月31日から今月4日まで熱戦を繰り広げている。JFAは復興支援活動を続けており、参加選手らの被災地見学などを体験プロラムに盛り込んでいる。

 

関連記事

ページ上部へ戻る