相馬双葉漁協ホッキ貝漁開始 本格移行期間で初出漁
福島県・相馬双葉漁協の今季のホッキ貝漁が今月解禁され、二日から漁が始まった。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後に試験操業で再開されたホッキ貝漁は今年で六年目。今年四月に試験操業から本格操業への移行期間に入ってからは初の出漁となった。漁期は来年一月までで、週二~三回操業する。
相馬沖のホッキ貝は大きな身と強い甘味が特徴。この日は相馬市の磯部、新地町の釣師浜、南相馬市の真野川、浪江町の請戸の各漁港から計七隻が出港した。磯部漁港には午前九時すぎに二隻が戻り、水揚げされたホッキ貝は磯部水産加工施設に運ばれた。同地区の永輝丸の船主末永輝男さん(67)は「今年の貝は実入りが良さそう。刺し身や天ぷらなどで相馬地方の旬の味を多くの人に味わってほしい」と話した。
同漁協によると、この日の水揚げ量は合計約千六百七十六キロ。放射性物質検査を経て早速、同加工施設直売所をはじめ、市内外で販売された。