顧客が「買いたくなる」戦略探る 東の食の会が福島・浪江町でビジネス講座

 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地で農林水産業・食産業の復興を進めている「東の食の会」(東京都品川区)は6日、福島県浪江町の道の駅なみえでビジネス講座「ファーマー&フィッシャーマンズキャンプ」を開いた。参加者は、顧客が商品を買いたくなる戦略づくりなどマーケティングの基礎を学んだ。

 県内各地をはじめ、県外で漁業や農業など幅広い業種に取り組む関係者約50人が臨んだ。東の食の会の高橋大就専務理事が販売とマーケティングの違い、商品差別化のポイント、ターゲットとする顧客と提供する価値との関係などを分かりやすく解説した。

 岩手県の事業者と開発した缶詰「Cava(サヴァ)缶」の例を紹介。国産サバを使った洋風の缶詰シリーズは高価格の設定にもかかわらず、累計1000万缶(製造数)を超えるヒット商品になった背景を説明した。

 参加者は自社を分析し、生産している商品の強みや社会的価値などを考え、発表し合った。

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