インターン大学生がブックシェア事業を準備 福島県広野町

 

 福島県広野町の任意団体ちゃのまプロジェクトで今月中旬からインターンとして就業体験をしている大学生3人は、本を通して町民をつなぐブックシェア事業を企画し、実現に向けて準備を進めている。

 企画したのは、葛尾村の一般社団法人葛力(かつりょく)創造舎主催のインターンに参加している筑波大3年の水野巴那(はな)さん(21)と横浜国立大2年の佐藤慶嗣朗さん(21)、宮崎大2年の淵脇紅南(あかな)さん(19)。東京電力福島第一原発事故に伴う避難を経験した町民同士のつながりを深めてもらおうと企画した。

 事業は、ちゃのまプロジェクトが運営する町内の多世代交流スペース「ぷらっとあっと」に設けた本棚に、町民らから提供を受けた本を、提供者の紹介文と一緒に配置。本を読みたい人がいた場合、本の提供者に連絡して本を貸し、その後の交流につなげる。

 3人はインターン期間が終わる9月13日までに、町民らから300冊の本の提供を受け、事業を始めることを目標に活動している。「同じ本を読むことで共通の話題ができ、つながりのきっかけをつくれるはず。多くの人が集う交流スペースにしていきたい」と意気込んでいる。

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