福島県内37人感染 累計9000人超す 新型コロナ 6日県発表分

 

 福島県は県内で37人の新型コロナウイルス感染が確認され、累計9021人になったと6日、発表した。37人の陽性は5日に判明した。5日現在の入院者は316人で、県の確保病床637床の使用率は49・6%(前日比0・6ポイント減)となり、7月27日以来、40日ぶりにステージ3(感染急増)に改善した。

 県は12日期限のまん延防止等重点措置や県独自対策の延長の要否の判断を週内に決定する方針で、今後の新規感染者数や病床使用率の推移などを慎重に見極める。

 県内の日々の新規感染者数と病床使用率の推移は【グラフ】の通り。7月下旬以降の感染急拡大に伴い、病床使用率は一時、8割を超えるなど急激に逼迫(ひっぱく)した。このため県は病床を段階的に計141床増やした。さらに8月29日以降は新規感染者数が50人を下回る日が目立ち始め、病床使用率も徐々に改善してきている。

 県内の累計感染者数の推移をみると、8000人から9000人に達するまでの増加ペースが14日間で、7000人から8000人までの10日間よりも4日遅くなり、感染拡大が抑制されつつある。

 ただ、病床使用率はステージ4(爆発的感染拡大)の指標「50%以上」に近い水準にあるため、県は「クラスター(感染者集団)発生などで感染者が増加に転じれば再び病床が逼迫する。予断を許さない状況だ」と引き続き警戒している。県民に対しては県境を越える移動の原則中止や、感染リスクが高まる場面を避けるなどの対策の継続を求めている。

 県発表の37人の内訳は次の通り。

 ▼いわき市・13人▼郡山市・9人▼福島市・5人▼南相馬市・4人▼会津若松市・3人▼須賀川市・2人▼浅川町・1人

関連記事

ページ上部へ戻る