福島県内タクシー初乗り料金580円に値上げ 11月から

 

 国土交通省東北運輸局は16日、福島県内のタクシー運賃の値上げに伴う新運賃を発表した。運賃改定は消費増税を除き2007(平成19)年12月以来14年ぶりで、11月1日から実施予定。

 新旧の運賃比較は【表】の通り。現行の初乗り料金は1・0キロまで小型車が520円、中型車が530円と区分されていたが、「普通車」に統合し、580円に改定する。1キロ以降の加算料金は、現行の小型車が277メートル、中型車が223メートルごとに90円増だが、改訂後の普通車は248メートルごとに90円増となる。全体では11・47%の値上げとなった。

 タクシー運賃の改定は全国の地域ごとにタクシー事業者が申請し、国交省が可否を判断する。県内では2019年3月から89社が燃料や人件費の高騰、運転手の待遇改善などを理由に東北運輸局に改定を要請していた。同運輸局は昨年12月に値上げが必要との判断を示し、適正運賃を審議していた。

 同運輸局は「新型コロナウイルス感染拡大の影響による事業所の経営悪化や、運転手の労働条件向上などの観点から審査した」としている。

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