福島県双葉郡内で唯一の火葬場が10月運用再開 原発事故で休止の斎場「聖香苑」

 
 東京電力福島第一原発事故で運用を休止していた福島県双葉町にある斎場「聖香苑」の復旧工事が27日までに完了した。10月1日に運用を再開する。双葉郡内唯一の火葬場で、住民の利便性向上と利用者負担の低減につながるとみられる。

 施設は帰還困難区域の特定復興再生拠点区域にある。管理する双葉地方広域市町村圏組合は総事業費5億4500万円をかけ、復旧整備を進めてきた。外壁の塗装や火葬炉の交換を行ったほか、北側の山林の斜面にコンクリートを吹き付け、放射線量を低減した。

 双葉郡の住民は原発事故後、いわき市や南相馬市など近隣市町村の火葬場を利用していた。郡外の市町村の施設を利用すると料金が割高になっていたが、聖香苑の再開により1万5000円程度で利用できるようになる。

]]>

関連記事

ページ上部へ戻る